上田グループは宇宙開発事業団、核燃料サイクル開発機構などの「地震総合フロンティア研究」と協力して電磁気現象のキャッチとそれによる地震予知研究を進めてきた。この研究センターには地震の揺れを測定する地震計は1つもない。地震計の針が動く前の現象を見たいからだ。今後は海洋科学技術センターとも協力して海域での現象の捕捉も図りたい。また、次段階の目標としては、関連諸現象の物理機構の解明を目指す。固体物理学者、破壊学の専門家、摩擦物理学の研究者、電離層や電波の研究者、天文学者などの力を借りて、新しい「地震予知学」の可能性が生まれてくるのではないだろうか。* 関連:「地震に関連した電磁気現象の最新の知見」に関するシンポジウムを開催(理研ニュース No. 224 Feb. 2000)
(地震短期予知の可能性を求めて [pdf] 理研ニュース No. 221 Nov. 1999)