国際的なワーキンググループの設置
地球物理学の国際組織「国際測地学・地球物理学連合(International Union of Geodesy and Geophysics, IUGG)」はこの方面の研究の世界的新展開に注目して、本年8月1日の執行委員会(札幌)において「地震・火山に関する電磁気学ワーキンググループ」の設置を決定しました。これをうけて8月21−30日、ハノイでの「国際地球電磁気学・超高層物理学協会(IAGA) / 国際地震学・地球内部物理学協会(IASPEI)」総会において、同ワーキンググループ設立準備会が開かれる予定です。
* IUGGとは本研究分野の最大の国際組織で,設立は1917年.2003年6月から7月にかけて札幌市で第23回総会が開催されます.本総会がアジア,オセアニア地域で開催されるのは初めての事です.約2週間の会議に5000人規模の外国人研究者が参加する極めて大規模なイベントです.
電波科学関係学会での動き
2002年のURSI(International Union of Radio Science)総会はオランダで開催されます.地震電磁気関連ではLithosphere-Atomosphere-Ionosphere Coupling(仮称)というセッションがE分科(Electromagnetic Noise and Interference)、G分科(Ionospheric Radio and Propagation)、H分科(Waves in Plasmas)の合同セッションとして開催される予定です。
AP−RASCが開催されました
2001年8月1−4日にAP−RASC(アジア太平洋地域のURSI, Asian-Pacific Radio Science Conference) が東京・中央大学工学部で開催され,地震電磁気関連のセッションが盛会のうちに開催されました.
フランスの”地震電磁気観測衛星”,2003年に打ち上げへ
2001年2月にはパリで,CNESと防災科学技術研究所/宇宙開発事業団との共催によるDEMETER衛星に関する国際ワークショップが開催され,本衛星をどのように活用していくかについて活発な議論がなされました.
またウクライナもロシアも同様の衛星の打ち上げを検討しており,今後国際的な大きな流れと思われます.