地震予知型片頭痛

地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース | 力武常次著:地震前兆現象:予知のためのデータ・ベース | 宏観異常現象について | 予知と前兆

Headaches prior to earthquakes L. L. Morton, 1988
In two surveys of headaches it was noted that their incidence had increased significantly within 48 h prior to earthquakes from an incidence of 17% to 58% in the first survey using correlated samples and from 20.4% to 44% in the second survey using independent samples. It is suggested that an increase in positive air ions from rock compression may trigger head pain via a decrease in brain levels of the neurotransmitter serotonin. The findings are presented as preliminary, with the hope of generating further research efforts in areas more prone to earthquakes.

* 地震と頭痛(頭痛大学)
Some Observations of Electromagnetic Signals Prior to California Earthquakes Marsha Hancock Adams, 1990
Electromagnetic (EM) signals in the frequency range below 1,000 Hz have been monitored since 198 1 for the purpose of earthquake forecasting. Signal strength increased more than 7 standard deviations above the mean prior to 3 major California Earthquakes; Coalinga (1983), Whittier Narrows (1987), and Lorna Prieta (1989). The signal increases occurred 10 days to one month prior to the earthquakes. They were continuously elevated until after each earthquake occurred.
An effort to forecast time and location of smaller earthquakes in the magnitude 2-4 range is underway. Expert system software has been developed to interpret the EM signals in near real time. The expert system makes forecasts on a daily basis for selected areas in California. A preliminary statistical analysis of recent forecasts appears promising, yielding probabilities of p 1 * or better.
On August 7, 1990 another series of strong signals began. They have continued for an unprecedented length of time and are still present at the time of submission of this paper on October 16, 1990.
Effects of Electromagnetic Radiation on Biological Systems: Current Status In the Former Soviet Union SAIC, February 26, 1993
In this section, we present a series of theoretical and experimental papers on the effects of E&M radi- ation on living systems with varying levels of complexity (i.e., bacteria to humans). Many of the papers are technical and are presented for scientific study. For the non-technical reader, we provide brief sum- maries. Please see the Glossary on page 5 for a definition of terms.

* Effects of electromagnetic radiation on biological systems: a short review of case studies (A.B. Lavanya, 2003)
前兆証言1519! | (4)人間(91ケース、5%)
人間も動物の側面を持ち、感度は別として、身に起こった前兆的な異常をしばしば体験する。さらに、人間特有の問題は心に起こったことも証言できる。地震の来る前に心に何か異常な気配、特別な不安感、恐怖感、脱力感、神経の不調、悪夢などを証言している。

◇異常の具体例
・当夜は、眠りが浅くひっきりなしに目が覚めていた。
・背中に痛みを感じ連夜悪い夢を見た。
・1時間前1歳5ヶ月の幼児がいつもと違い大声で泣き続けた。
・前夜“めまい”のような不安定状態におそわれた。
・地震前、2日間原因のわからない突然の鼻血が続いた。
・激しい心臓の動悸が続き眠れなかった。
・1週間前から8ヶ月の赤ちゃんの夜泣きがひどくなり、地震後はしなくなった。
・直前、寝ていて異常な暑さを感じ、寝汗をびっしょりかいた。
・前日JR三宮駅付近で友人と二人とても暑く感じ名状しがたい車酔い状態に陥った。
・1週間前からひどい頭痛が続き地震後2日目に無くなった。

* 第7回「地磁気逆転とバイオイベント」 (TDK)
地震前兆情報の利活用に関する調査・研究と提言(第1次報告書) 関西サイエンス・フォーラム, 1998
3.4 帯電エアロゾルに対する動物の変化

地震前の動物異常行動の説明の一つに、ヘルムート・トリブッチ(1985)の帯電エアロゾル説がある。この説によれば、高濃度の正帯電エアロゾルを呼吸した動物はセロトニン(神経伝達物質)の体内濃度が増大し、中枢神経系統が大きく乱れ、偏頭痛、むかつき、嘔吐、神経過敏症など、いわゆるセロトニン症候群の症状を呈すると言われている。これを鎮めるためにはセロトニン阻害剤の投与か、負イオンを吸引すると良いとされる。この生理現象は医学的によく知られた現象のようである。

* The bionic anticipation of natural disasters Journal of Bionic Engineering 2005
電磁界と公衆衛生 超低周波(ELF) WHO ファクトシート205
メラトニン:何人かの研究者は、身体の昼夜リズムに関連するホルモンであるメラトニンの分 泌をELF 電磁界ばく露が抑制する可能性を報告しています。それらの研究は、メラトニンは抗 乳がん作用があるかも知れないため、その抑制は既に他の要因により発がんされた乳がんの発 生率を増加させるかも知れないと示唆しています。実験動物ではメラトニンへの影響を示す証 拠が多少ある一方、ヒトのボランティア実験ではこのような変化は確認されていません。

* ELF magnetic fields, breast cancer, and melatonin: 60 Hz fields block melatonin's oncostatic action on ER+ breast cancer cell proliferation (1993)
地震前有徵兆:鱷魚狂吼竹子幵花有人發火? 大紀元 2002-04-07
しかし、アメリカのカリフォルニア州の科学者は、地震が発生する前に短期間に人間が動物のような異常を呈する可能性があるという研究結果を示しています。 たとえば、米国のサンフランシスコベイエリアでは、震災前72時間以内に居住者が過敏感、倦怠感、めまい、頭痛、悪心の兆候を経験することがあります。 さらに、米国の生物学者のMartha Adamsも地震前の人間の異常を分析し、8日以内に予測精度が80%に達することを発見しました。
兵庫県南部地震直前のマウスの概日リズムと電磁パルス照射効果 マテリアルインテグレーションVol.15 No.12(2002)
横井 佐代子 池谷 元伺 八木 健 永井 克也
電磁波(電磁界)の生物への影響 (09-02-02-19) (ATOMICA, 2004)
電磁波(電磁界)の人の健康に与える影響は近年注目されており、疫学研究および動物・細胞レベルの実験研究が数多く行われている。しかし、その影響を肯定する科学的根拠はまだ十分ではない。(社)電気学会では、1995年「電磁界生体影響問題調査特別委員会」を設け、電磁界と人の健康影響に関する研究成果、情報をレビューし、総合評価を行った。その結果、2003年、電磁界の実態と実験研究の現状で得られた成果をもとに評価すれば、「通常の居住環境における電磁界が人の健康に影響を与えるとは言えない」と結論づけた。また、アメリカで進められた「電界と磁界に関する研究と公衆への情報普及計画(RAPID計画)」では、1999年、「電磁界が絶対に安全であるとは認めることはできない」と述べながらも、「健康に有害であるとする根拠は弱く、実験的な証拠がないことからも有害であるという考え方は科学的に支持されない」と結論づけた。現在、世界各国や世界保健機関(WHO)において、電磁界と人の健康に関する調査研究や実験研究が引き続き行われている。
ELF電界の生体影響研究 : Dosimetryから細胞・人体影響まで(生体EMC/一般) 電子情報通信学会技術研究報告(2005)
ELF電界の生体影響につき, その解明, 安全性評価および安全基準設定などに資することをめざして研究を行ってきた.これまでの研究結果のいくつかを紹介する.まず, 定量的解析・評価のため, dosimetryの諸手法を開発した.これらにより, 生体周囲の電界ベクトル分布の可視化が可能となった.また被検体を切断することなく体表電界分布および体内誘導電流分布を計測することが可能となった.細胞に対する影響として, 交流電界曝露時の誘導電流刺激による免疫細胞機能制御の可能性を示した.人体に対する明確な影響である体表刺激作用につき, 体毛運動を介した電界感知の現象を明らかにした.その具体的成果として, 感知閾値季節変動の本質的原因が, 相対湿度の変化にあることを見出した.
動物の地震予知能力に関する研究 麻布大学雑誌 13/14, 183-192, 2006
太田 光明 江口 祐輔 大木 茂
Emergency visits prior to the Magnitude 7.5 Chuya earthquake in Siberia. September 27, 2003. A. Shitov, 2010



Special Issue "Biological Anomalies Prior to Earthquakes"

Unusual Childhood Waking as a Possible Precursor of the 1995 Kobe Earthquake Animals 2013


前兆の葉書調査 第二回地震予知研究シンポジウム2012
体調の異常:正帯電エアロゾルによるセロトニン・シンドローム
大震災と頭痛診療 Headache Clinical & Science Vol.3 No.1, 5-13, 2012
平田 今回の震災では多くの片頭痛患者さんが地震発生前にひどい頭痛を訴え、地震を予知したとも言われていますが、先生のところはいかがでしたか。
山根 Mortonによる地震予知型頭痛に関する論文では、1回目の調査では平時17%の頭痛が地震発生前2日以内には58%に増加、2回目では平時20%の頭痛が地震発生前2日以内には44%まで増加すると報告されています。
 私の調査では片頭痛患者の5~6%に地震予知型片頭痛と思われる症例がありました。震災当日の午前中、私は外来を担当していたのですが、4日前から吐き気と強い頭痛を訴え来院された患者さんがいました。この方は2004年の新潟県中越地震、2007年の新潟県中越沖地震の時も数日前から頭痛が憎悪したと記録しており、ある程度大きい地震があるといつもわかると言っていました。ほかにもこういった方がおられますから、地震を予知する片頭痛の方が存在する という印象は持ちましたが、海外での報告ほどは多くはないように思います。

開会の辞 地震の前兆現象とされる頭痛 間中信也 温知会間中病院
地震予知型片頭痛は存在する 第40回日本頭痛学会総会, 2012
太田熱海病院 脳神経センター 神経内科 山根清美、吉田健二、森松暁史、飯国洋一郎、白田明子.

[結果]地震予知型片頭痛と考えられたものは5症例であった。 その内訳は男性1例、女性4例。片頭痛の発症年齢は6歳から29歳で平均15.4歳であった。 2012 年7 月における年齢は24歳から54歳で平均45.6 歳であった。 片頭痛のタイプは前兆のない片頭痛が3例、前兆のある片頭痛が2例で脳底型片頭痛であった。 いずれも地震の起こる前の72時間以内(多くは48時間以内)に片頭痛発作を繰り返し生じていた。 [考察とまとめ]いわゆる地震予知型片頭痛が存在することが示された。 地震の前に頭痛が生じる理由として、 地震の起こる直前に岩盤が裂けて水の気化が起こると発生した陽イオンのために脳内のセロトニンが減少し、 頭痛が発生しやすくなることが推定されている。この機序により地震の前に片頭痛発作が生じる地震予知型片頭痛が存在すると考えられた。
Influence of Tohoku-Pacific ocean earthquake on headache cases in the affected area, J Headache Pain. 2013
Y Matsumori and S Fujiwara
震災と慢性頭痛~東日本大震災を経験して:地震予知型片頭痛の存在、福島県より~ 第41回 日本頭痛学会総会, 2013
太田熱海病院脳神経センター 山根清美

地震予知型片頭痛と考えられたものは5 症例であった。その内訳は男性1 例、女性4 例。年齢(2012 年7 月時)は24 歳から54 歳で平均45.6 歳であった。片頭痛の発症年齢は6 歳から29 歳で平均12.8 歳であった。 片頭痛のタイプは、前兆のない片頭痛が3 例、前兆のある片頭痛が2 例(脳底型片頭痛)であった。いずれ の症例も地震の起こる前の72 時間以内(多くは48 時間以内)に片頭痛発作を繰り返し生じていた。これら の地震予知型の片頭痛についても述べる予定である。

* 11月11日の週に急に頭痛が悪化してしまった患者さんが多かった印象がありました。たまたま、盛岡の頭痛学会で話していたところでした。その16日土曜日の午後に東京で大きな地震がありました。 やさしい医療をめざして-新しい神経内科
震災と慢性頭痛~東日本大震災を経験して:福島県より 日本頭痛学会誌,41:53―55, 2014
山根 清美

大地震と,それに引き継く余震が頻発したことにより地震 予知型片頭痛患者の一群があることを知った.このテーマに ついては別の論文に投稿する予定である.
首都圏に在住する片頭痛患者に対する東日本大震災の影響 ストレス科学研究 Vol. 29 (2014) p. 43-51
Morton は,地震の起こる前48 時間以内の頭痛発 作が有意に増加した地震予知型頭痛について報告して いる7)。東日本大震災でも福島県では片頭痛患者の 5-6%に地震予知型片頭痛と思われる症例が認められ た15)。東日本大震災の4 日前から吐き気と強い頭痛を 訴えていた患者は,2004 年や2007 年に発生した地震 の時も数日前から頭痛が増悪したと記録しており,東 日本大震災に限ったことではないと報告されている15)。 本調査でも,震災前に普段と異なる頭痛を感じた患者 が5 名(7%)存在し,さらに東日本大震災に関わら ず地震前に同様の頭痛症状が認められると4 名が回答 していたことから,東京でも地震予知型片頭痛と思わ れる患者がいたことを確認することができた。片頭痛 患者は天候や気圧の変化などの環境変化が誘発要因と なることも知られており16)17),震災前の地殻変動に よる何らかの環境変化が片頭痛を惹起したのではない かと思われる。
地震と頭痛とめまい / 生き物たちと人間 やさしい医療をめざして-新しい神経内科
大きな地震があった16日。
13-16日にかけて頭痛が増えた患者さんに多く出会いました。
また、16日は1日だけでめまいの患者様が6人もいらっしゃいました。通常、当院では週に1-2人といったところなので、とても多いです。
今日は、地震の数時間前から平衡感覚を失うようなメマイが始まり、その後頭痛に襲われたという方が見えられました。
また、震源地に近いところの患者さんは16日に激痛に見舞われ、飼っていた猫も嘔吐を繰り返してぐったりしていたとのことです。猫もめまいに見舞われていたのかもしれません。

* 2014年9月16日の地震情報
頭痛の多かった18,19,20日 / 閃輝暗点 / 天変地異の変化 / 地震 やさしい医療をめざして-新しい神経内科
18日から20日は、頭痛の患者さんが多くいらした日々でした。
「久しぶりです。こんなひどい閃輝暗点はしばらくなかったです。」という患者さんがいらっしゃいました。
ここのところ閃輝暗点の患者さんが多くて、
「こういうときって、大きな地震があるかもね」と私が言うと、患者さんは
「急に寒くなったからかもしれませんね」というので、
「気象病の側面もありますからね。」と会話を交わしました。
丁度いた看護師さんたちも、「地震じゃ無いといいんですけれど・・・」と会話を聴いていました。
こういう“特異日”は、ときどきやってきます。

* 2014年11月22日の地震情報
Changes in Animal Activity Prior to a Major (M=7) Earthquake in the Peruvian Andes Physics and Chemistry of the Earth, 2015
Contrary to negative airborne ions, which have a beneficial or pleasant effect on humans [31,32], positive airborne ions reportedly have harmful or disagreeable effects. They cause the blood serotonin level to increase in animals and humans, thereby inciting physiological changes [33,34] similar to what has been observed following antidepressant medication. The symptoms are called the “serotonin syndrome”, and they include confusion, restlessness, agitation, tremors or involuntary movements, hyperactivity, anxiety, hypertension and diarrhea and hypothermia[35,36].

* “大移動”の引き金は「セロトニン症候群」だった!? TOCANA
これだけは知っておきたい頭痛のこと 相武台脳神経外科


名古屋産業科学研究所 研究部 研究年報 (2014年度版)
ELF生理的磁気刺激 上席研究員 毛利 佳年雄
稲妻で頭痛が起こる? 知っておきたい「気候と病気」の関係(産経, 2015.6.15)
 気候と病気を関連づける歴史は古く、ヨーロッパでは古代ギリシャ時代が始まりといわれています。ドイツのハンブルク気象台では、1952年から「気候と健康に関わる予報」を行っており、日本でも昭和37(1962)年に発足した「日本生気象学会」が気候と健康との関係について研究を進めています。 (中略)
 2013年の論文では、稲妻の起こる日には明らかに片頭痛の発作が多かったと報告されています。稲妻は避けようがありませんが、知っているのと知らないのでは心構えが変わってくると思いますので、片頭痛の方にとっては良い情報かもしれません。

* Lightning and its association with the frequency of headache in migraineurs: An observational cohort study
電磁界の生体影響について 動物研究の現状(動物遺伝育種研究, 2016)
大谷 真, 牛山 明
2016-045184号 短期地震予知システム
地震を予知することができるシステムを提供する。地震痛の感知者が日時と規模をヒントとして与え、世界の地震痛感知者らとインタ−ネットで情報の交換をすることにより、地震発生場所の特定を推定できるシステム。
動物先行地震波に先に反応、警報活用は無理 2016.10.16
東京大学地質物理学者瀬谷上田教授は50年間の地震前兆現象(電磁波の変化)を研究してきた。 過去27年間の規模7.6以上の大地震は、発生前、一定のパターンを示す研究を著名学術誌(PNAS)に発表した。 神戸地震当時ラットの活動支援、生体リズムを測定した大阪の研究チームは、マウスが人工地震時に発生する磁界の変化にどのように反応するかを研究している。
第45回日本頭痛学会総会2017
ワークショップ4 頭痛とめまい(前庭性片頭痛) 山根 清美 先生
脳幹性前兆を伴う片頭痛(脳底型片頭痛)、不思議の国のアリス症候群 山根 清美

[日本頭痛学会 | あなたの頭痛を診断!ずつうタイプスクリーニングテスト | Aches to Quakes - Sensitives Who Predict Earthquakes Suffer Pain and Ridicule]