電磁気学的な地震予知研究とは
地震に先行する様々な現象
地震が起こる前には様々な物理化学的現象が現れると考えられています。 地域の地震活動が変化したり、地殻変
動の異常(潮位が下がるなどという事で分かる事もあります)が現れることがあります。また、電磁気学的変化や地球
化学的変化が現れることもあります。さらに、発光現象や地鳴り、動物の異常行動といったいわゆる宏観異常現象な
ども知られています.
日本で行われている地震に関連する電磁気学的研究
地震に関する電磁気学的研究は、日本・ギリシャ・ロシア・中国・米国などで進められています。地震に先行する電磁
気学的現象には以下の2種が報告されています。
1)震源から発生する先行信号と考えられるもの:
ギリシャ VAN 法の直流域信号 (SES)
ULF〜ELF〜VLF〜LF〜HF 領域にわたる
幅広い周波数帯域での地磁気・地電位差変動
2)震源域上空の電離層変動に起因する電波伝搬の異常と考えられるもの:
オメガ電波 (VLF) の異常伝搬
FM 放送波 (VHF) の散乱
地震予知研究センターでは、主としてULF帯(極低周波帯)の地電位差・地磁気変動 の研究を中心に行っています。
また、VLF, LF 帯電磁放射、大気静電場および FM 放送波異常 (串田法)についても研究を行っています。
対象とする電磁気現象がなぜ発生するのかを解明するために高封圧下(高圧力下)での岩石破壊実験を実施してい
ます。この実験では力学的なパラメータと電磁気学的なパラメータを同時測定することができます.
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