International Symposium on Terrestrial Electromagnetic Environment (Hayakawa Symposium)
この度、電気通信大学電気通信学部電子工学科早川正士教授(現先端ワイヤレスコミュニケーションセンタ(AWCC)特任教授)の昨年の退職を記念いたしまして、地球周辺電磁環境シンポジウム(通称早川シンポ)を本年5月21日に遅ればせながら開催する運びとなりました。皆さまには、差し迫ってからのご連絡となってしまい、大変恐縮でございますがぜひとも本シンポジウムにご出席していただくご案内を差し上げた次第でございます。
今回のシンポジウムを企画するに当たり、早川の退職記念としての単なる祝宴ではなく、シンポという形態にて、広く電磁気関連の皆様の日頃の研究の紹介、情報交換及び新たな交流の場として利用していただきたいとの彼の意向もございました。もちろん、皆さまそれぞれご都合もあろうかと存じますので研究発表後の懇親会のみの出席も歓迎いたしますので、奮ってご参加の程よろしくお願い申し上げます。
複数の外国人の方々の参加が予定されておりますので、主としては英語での御発表を望んでおりますが、日本語での発表でもかまいません。
Scientific Programme
開催日:平成22年5月21日(金)
会場:電気通信大学 創立80周年記念会館
参加登録締切:4月30日(金)
参加申し込みアドレス:secretary.hobara.lab@gmail.com
(1.シンポジウムのみ、2.シンポジウム+懇親会、3.懇親会のみ 明記の
上お申し込みください)
シンポジウム参加料: 無料
懇親会: 5,000円 (プレゼント代含む)
後援:電気通信大学
お問い合わせ: 芳原容英 電気通信大学 情報・通信工学科
hobara@ee.uec.ac.jp
TEL: 042-443-5154
第20回S. N. Bose記念講演
Very Low Frequency; Theory and Observation
Call for papers:
International Workshop on Terrestrial Electromagnetic Environment
(Hayakawa Symposium)
Objectives:
The aim of this workshop is to commemorate the recent retirement of Prof.
Hayakawa from the University of Electro-Communications and celebrating his
earning the status of emeritus professor.
Year 2010 marks the 10 years after the end of two Earthquake Frontier
projects in JAXA (former NASDA) and RIKEN. Prof. Hayakawa has worked
intensively on the field seismo-electromagnetics last 20 years as well as
many subjects in relation with radio science such as atmospheric
electricity, EMC and space plasma physics. He was the leader of NASDA’s
project. The progress on the field of seismo-electromagnetics even after the
official termination of the projects was significant and many new results
have been published in the international journals. In this meeting we have
an open forum to present all research area on radio science.
Venue:
The workshop will be held in the campus of the University of
Electro-Communications.
Workshop date:
The workshop is planned to be on May 21, 2010 (Friday), the week before
the JPGU (Japan Geophysical Union) meeting in Makuhari, Chiba.
Deadline:
April 30: Due time for participation.
e-mail address for participation: secretary.hobara.lab@gmail.com
Topics covered
All aspects of research area on radio science in any commissions.
Participation fee:
Registration: free of charge
Banquet: 5,000 Japanese yen
Further information:
Please contact Yasuhide Hobara (hobara@ee.uec.ac.jp)
Sponsorship: UEC Tokyo
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芳原容英
情報・通信工学科(旧電子工学科)
電子情報システムコース
地震電磁気研究ステーション
Tel & Fax: 042-443-5154
E-mail: hobara@ee.uec.ac.jp
「インドの思い出」前編
最近の心暖まるニュースは、天皇、皇后両陛下が53年振りにインドを訪問され、日印両国
の友好に多大の貢献をされたことではないでしょうか。
そこで、今回はインドについて記す。
先ず、インドを訪れた人の印象は2つに大別されると思う。
一つは大好きになる人。もう一つは、もう二度と行きたくなくなる人だ。
私は前者で、インドは大好きな国だ。なにか神秘的な国で、私のように汚染された者が
インドに入国すると“purify”される感じだ。
滞在中には「人生とは!」「どう生きるか」など考えさせられる。勿論、東京へ戻ると、
またたちまち汚染されるのだが。
多くのエピソードがあるが、紙面の都合上数個だけ記す。
先ず、私の最も古い友人、ビルバル・シン先生について述べることから始める。
シン先生は数十年前は私と同様にスペースの研究、とりわけホイスラ(ホイスラについては
以前にメルマガにて述べた)の研究を行っており、低緯度のホイスラが高緯度のものとは
重要な点において異なることを世界に示してきた。
もう10年以上前の事だ。私の勧めで、インドにおいて初めて地震電磁気現象の研究が
アグラ大学にて開始された。
アグラ大学は多くの国際的貢献をし実績をあげてきたことにより、その後多くの大学・研究
グループがインド国内にてこの分野へ参入していることなどその功績は著しい。
そのため、アグラ大学には地震電磁気研究センターが設立され、その開所式には私も招待
され、センターのプレートには早川の名前も刻まれている。更に、当時のA.カラム大統領が
同センターを訪ね、激励を受けたと聞いている。
同大統領は工学博士を持っており、それだけにアグラグループの仕事を充分に理解され、
インドの重要テーマとして位置付けるべきと考えたのであろう。
もう一つは、私が2010年のS.N.Bose Memorial Lectureを行うという栄誉に浴した事だ。
「インドの思い出」後編
2010年初頭インド(カルカタ)のチャクラバーティ教授より再三にわたって彼が企画する
国際会議への参加依頼を受けた。
しかし、地震解析ラボを立ち上げた時期にて多忙をきわめており、会議の意義などがよほど
明確でなければ辞退したいと伝えていた。
ところが早川の出席なしにはこの会議は成立しないとまで言われ、重い腰を上げて御招待を
お受けすることになった。この会議はVLF/LF送信局電波を駆使したあらゆるテーマを取り扱
うもので、しかもその半分は地震に関する会議であり、早川を記念する為のものだとの事。
大変光栄な、そして嬉しい限りであった。
その会議で、インドおよび南米でも日本同様のVLFネットワークが構築されつつあることを
知ったのだ。私もチャクラバーティ先生も会議・発表に対して積極的に質問するタイプで、
すこぶるおもしろい会議であった。
チャクラバーティ教授は当時50才前後で、世界的にも極めて優秀な先生である。
インドの将来は明るい。
更に、この会議終了後、S.N.Bose Memorial Lectureが私には予定されていた。
これが私の出張の主たる目的だったのだ。
S.N.BoseはBose-Einstein統計で知られる世界的な物理学者で、カルカタの出身である。
Boseを冠した講演会を毎年著名な学者を1人招聘して行うということであった。ノーベル賞
受賞者も含まれているそうだ。
私は20回目の記念すべき講演者となった。カルカタ市内のRabindra Okakura Bhavan
Auditoriumという大ホールにて、町の名士約200人が集まった。岡倉天心とインドの詩人
タゴールの名を冠したホールで、日本からの援助もあるそうだ。
このMemorial Lectureは学術講演会という意味合いに加え、町の名士たち恒例の社交の
集いであり、各分野の人々が集まり、講演後は隣の広場において飲食するのだ。小生の所
にも多くの人が来て盛んに議論をした。
また、顔見知り同士の親睦をもはかられていた。
小生が電磁気現象を用いた地震予知の可能性を講演し、好評を得たと翌日の新聞には出て
いたとの事(私はビンズー語は読めません)日印の友好に一役買えたと信ずる。
Source: EAL press Vol.65 & 66
[Japanese Activity on Seismo Electromagnetics Publication list]