ナマズよりウナギが電気的に敏感?  

 

 

 大阪大学の池谷教授は地震に先行するナマズの異常行動などの動物異常行動は電気的なシグナルが関係しているのではないかとの視点から様々な研究や実験を行っています。そのうち、ナマズとウナギに対しても電気的な反応に関する実験を行いました。 この結果によると、ウナギは0.5V/mの電場強度で騒ぐが、ナマズは5V/mの強度まで騒がなかったとして、ウナギの方が電気的に敏感ではないだろうかと指摘しています。 前述の「安政見聞誌」には、ウナギを釣りにいったが、ナマズが騒いでいたことが書かれていることから、これはいち早くウナギが地震に関係する微弱な電気的シグナルを感知して姿を隠し、遅れて大暴れしていたナマズが釣られたのではないかとの推測ができるとしています。

 


 

おわりに

 

 果たして、ナマズを筆頭として動物たちは地震の前に騒ぐのでしょうか? 今のところ、言い伝えを否定するものは何もありません。 日常のアクアリウムで大切に飼育されている魚たち、特にナマズたちは地震の前に騒ぐかもしれません。

 

 

 

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(参考文献:月刊アクアライフ,No.259,2001)


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