地震に関係すると報告されている動植物の異常や発光現象などのいわゆる宏観異常現象の存在に対しては, 現在明証性が得られていないものの, 完全に否定する結果も得られてはいません. この様な背景から, 我々は宏観異常現象の定量的検証を進めるべく, 動物異常行動のうち比較的研究の進んでいると思われるナマズの行動に着目し, 既往資料の整理と実証的な研究方法に関して検討を始めました.